渋谷・道玄坂。昼夜を問わず人の流れが絶えないこの街に、本社を構える企業があります。株式会社ECODA。設立は2022年。創業からわずか数年で、太陽光発電や蓄電池の販売を軸に売上60億円規模へと成長しました。エネルギー価格の高騰が続くいま、家庭の電気代に頭を悩ませる人は少なくありません。そうした社会状況を背景に、同社は急速に存在感を強めています。
▼100%反響営業が実現する「正直な提案」と「効率」の両立
特徴のひとつが営業手法です。業界で根強かった訪問販売やテレアポは行いません。情報発信の主戦場はSNS。InstagramやTikTokを活用し、関心を持った人からの問い合わせに対応する「100%反響営業」を徹底しています。月間の問い合わせは2,000件超。営業担当者は、自ら連絡をくれた顧客と向き合うことに集中できる環境です。売り込むのではなく、相談に応じる。力で押すのではなく、理解を得る。姿勢の違いが、結果に表れています。
商談では、まず家庭ごとの電気使用量や屋根の条件を細かく確認します。発電量の見込み、補助金の適用可否、導入後の収支予測。数字を並べ、丁寧に説明する。メリットだけを強調することはありません。設置に向かないケースであれば、その理由も率直に伝えるといいます。耳あたりのよい言葉より、現実的な提案。誠実さを土台にした営業です。
取り扱う製品は、自社ブランドに限定しません。シャープ、パナソニックなど、大手メーカーの機器を横断的に扱います。選択肢を広げ、顧客ごとに最適解を探る方針。大量仕入れと直販体制によって価格を抑え、初期費用の壁を下げる工夫も続けています。高額商材だからこそ、納得の積み重ねが欠かせません。
▼夢を実現するための「高率インセンティブ」と「実力主義」
同社の成長を語るうえで外せないのが報酬制度です。固定給に加え、粗利の12%をインセンティブとして支給。成果が収入に直結する仕組みです。入社1年目で年収1,000万円を超える例、2年目で2,000万円に達する例もあるといいます。年功序列はありません。評価基準は実績と行動力。若手にもチャンスが開かれています。
▼代表・平間氏が説く「会社の根幹は人である」という信念
代表取締役の平間一也氏は「会社の根幹は人」と語ります。面接で重視するのは、過去の肩書きよりもこれからの意志。現状を変えたいという思い、挑戦を楽しめるかどうか。そこを見るといいます。興味深いのは、社員に対して「ここで一生を終える必要はない」と伝えている点です。他社への転職や独立も否定しない。ECODAを成長のステージとして活用してほしいという考え方。懐の深さがうかがえます。
▼無駄を排した「令和型」の働き方がもたらす充足感
働き方も従来の営業像とは異なります。打ち合わせはオンライン中心。直行直帰を認め、無駄な拘束時間を減らす方針です。出勤は朝10時から。アポイントに合わせて柔軟に動き、業務が終われば帰宅する。集中して働き、結果を出す。それが評価基準です。オフィスは渋谷駅から徒歩圏内。近く移転も予定され、事業拡大の勢いを感じさせます。
教育体制も整えられています。入社後は約1か月のOJT研修。製品知識や補助金制度、商談の進め方を基礎から学びます。経験者であれば短期間で独り立ちでき、未経験者でも段階を踏んで成長できるプログラムです。太陽光発電は高額な投資。だからこそ、担当者自身が深く理解していなければなりません。知識は武器。信頼を築くための土台でもあります。
▼会社の土台を支える「バックオフィス」という主役
営業以外の部門も活発です。総務や経理などバックオフィス職にも高い待遇を提示。月給45万円以上という条件は業界でも目を引きます。昇給の機会は年4回。実績に応じて給与が上がる仕組みは共通です。年間休日125日、残業は月10時間以下。働きやすさと成果主義を両立させる試み。支える側の価値を軽んじない姿勢が、組織の安定につながっています。
▼全国各地へ広がるフィールド
拠点展開も進みます。東京本店を中心に、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、福岡、仙台へと広がりました。地域ごとの気候や補助金制度に対応し、きめ細かな提案を行う体制です。設立から短期間で業界7位、東京都の補助金申請数で上位に食い込む実績を挙げました。目標は売上100億円。数字の達成だけでなく、顧客満足度を維持できるかどうかが試金石となります。
再生可能エネルギーの導入は、家計の問題にとどまりません。CO2排出量の削減、停電時の備え。社会的意義を伴う取り組みです。昼間に発電し、蓄電池にため、夜間に使う。シンプルな仕組みですが、安心感は大きい。冷蔵庫や通信機器が止まらないという事実。それだけで心持ちは変わります。
▼まとめ
急成長企業の内側には、華やかな数字と同時に、地道な努力があります。問い合わせ対応、制度確認、現地調査。ひとつひとつの積み重ねです。派手さより実務。理想論より現場。ECODAが描くのは、エネルギーの自給自足が当たり前になる未来です。その実現に向け、組織づくりから挑んでいる最中といえるでしょう。
渋谷の喧騒の中で、新しい働き方を模索する若い会社。人を軸に拡大を続ける組織です。自らの力を試したいと願う人にとっては、大きな舞台かもしれません。エネルギーの未来と、自身のキャリア。その両方を見据えた挑戦が、ここから始まっています。
